2006年04月05日

永遠に

10644.jpg



昨日、丁度この絵を描いているとき
普段 昼間はTVをつけていないのですが
たまたまつけていたんですよね。
ニュースが流れて
私の住んでいる市の名前が流れて
あれ? と、思って画面を見ると
山の映像と ヘリコプター

続けて「画家の・・」とアナウンサーの声
山と画家、で 一瞬なんとも妙な気持ちになったんですけど
画面のテロップを見て
今、何を見ているのかが わからなくなってしまいました。

通っている 絵画教室の先生とつなさんの名前
死亡、と出ていました。




つい先日の日曜日
お嬢の絵画の日で 出かける直前に
『先生に急用が出来たのでお休みさせてください。』
の連絡が入っていたんですよね。

電話をとったのはお嬢で
てっきり 奥さまのつなさんからだとばかり思っていたので
何かの間違いかも知れない
間違いであって欲しいと
絵画教室に電話を入れてみたのですが
先生のお姉さんが 電話に出られて
間違いないことを知らされました。

山が好きで よく登山の話をしてくれていました。
お嬢も 先生、よく登山の話してくれてたのに
どうして 遭難なんてしちゃったんだろう
道に迷っちゃったのかな 滑り落ちちゃったのかな
つなこ先生と先生、どうしてたのかな

昨日は 1分そこそこのニュースで何もわからなくて
冬山の怖さも よく話してくれていたのに
ふたり、雪山で 死んじゃうなんて 本人達も思いもしていなかっただろうに
どんな風に 時を過ごしていたのか
優しかった 先生とつなさんの最期を思うと
お嬢も私も 涙が止まりませんでした。

ネットでなら 情報がわかると教えてもらって
地元(日光)の下野新聞で 今朝、やっと詳しいことを知ることが出来ました。
日光の男体山北側斜面(裏男体)7合目付近で発見されたそうです。
これ以上は 無残で書けません。
アイゼンや輪かんじき、それから 念のための1週間分の食料も
ちゃんと用意されてあったそうです。

男体山は 先生の絵にも描かれてあったりして
「ここをね、とことことことこ歩くんですよ。」
と、先生が 嬉しそうに話してくれた声が
今も耳に残っています。
発見当時、1.5メートルもの積雪
先生とつなさんが山にいた頃は 降雪・暴風が続く悪天候だったそうです。

絵、次の絵画の日、見てもらおうと描いていた絵
先生、与 勇輝さんの人形作品集を パラパラッとめくりながら
「この人のは ただの人形作家の作品じゃないですね。
芸術家の作る作品ですよ。 彫刻とか恐らくちゃんとわかってる。
でないと こんな風には作れないですね。」
って 言ってたんですよね。

確かに、人形展に行ったときに知ったのですが
与さんの人形には ”おもり”が入っていないのだそうです。
『”おもり”が 入っていなくても ちゃんと立つんです。』
と、モニターで 与さんの説明が流れていて
先生が言ってたのって こういうことなのかな
精巧にバランスがちゃんととれてるってことだったのかな

そんなこと、思いながら その与さんの人形を
勉強がてら 描こうと思っていたんですよね
先生に見てもらいたかった絵、
明暗調子、「もっとこうした方がいい。」
もう聞けないけど・・仕上げました。 見てやってください。


106442.jpg


与さんのお人形の画像を見ながら 描いたのですが
顔は どうやっても、『そのまんま』にはなりませんでした
私の描く絵、になってしまいました。
絵は写真じゃないから。 作家の味が出ないとつまんないから。
そういってた。
こういうことだったんですね。


posted by うさこ at 12:32| Comment(5) | えんぴつ画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今朝(5日)の朝刊で目を通したばかりで
昨夜のうさこちゃんのコメントから
まさか!と思ったけれど
その予感が・・・。
雪山登山の経験もあり、
お二人揃って"山や"だったのですね。
私なんか足もとにも及ばないけれど
同じ山好きな者として残念でなりません。

与さんの人形の絵・・・
悲しい顔になってしまいましたね。
ここまでよく仕上げましたね。
やっぱり偉いよ。
Posted by omoinomamani at 2006年04月05日 22:12
うさこちゃん、がんばったね。
うんうん・・えらいよ!「がんばったで賞」だよ
悲しい知らせでしたね。残念だね。
山にあこがれて、山を愛し、
そして、山にも愛されて、人にも愛されて。
冥福をお祈りします。

こころのまま、ありのまんま。。そのままの
うさちゃんと、ちびうさちゃんが、すきだよ。
元気出してね
Posted by まま at 2006年04月06日 10:58
うさこさんの絵からは
いつも対象をやさしくとらえようというまなざしを感じてほっとさせられます。
線と濃淡だけで描き分けるデッサンだと
さらに線の正確性とか対象を正しくとらえようというまなざしとか。
そういったこともあらためて気が付いて唸りました。

技法とか技術とか。
それ以上のことを教えてくれた先生ご夫婦。
本当に残念です。
でもうさこさんの書き上げた絵は、きっと先生ご夫婦の供養になると思います。
そしていつかきっと、うさこさんの心の中に先生ご夫婦が蘇ると思います。
Posted by せいや at 2006年04月06日 18:26
さて。という気分で。

☆ ”山や”っていうんですね。
山のこと、何もわからないから
そんなことさえ 今更ながらだけど
少しでも 知ることが出来てうれしいです・・

4月だというのに
ニュースでは『冬山登山』と報道されているし
桜の時期に どうしてわざわざ・・
そんな風に 何も理解することが出来ない
それも 寂しかったんですよね

北アルプスとか なんとか山とか かんとか山とか
いろんな所に登った話、山小屋に寝泊りしたときの話
沢山してもらっていたのに
さっぱりわからない私は チンプンカンプンで
楽しそうな雰囲気だけしか わからなくて
本当の魅力は さっぱりわかっていなくて

そいえばね、山登りに持ってく食糧とかも
食べさせてもらったりもしたんですよ。^^
ミニの乾パンみたいのと バナナチップとなんだっけかな;
そういうの 自分達でブレンドして 持ってくんですって
美味しかったです。

コーヒー飲みながら そういう話をしてくれているときの先生は
とっても嬉しそうでした。

お人形さんの顔、つなさんと先生が淋しがるといけないから
最初、にっこり 優しい顔にしてたんですよ 本当に。
でも 気づかず口元だか 眉だか
修正してる間に 微妙に変わっちゃってたんでしょうね;

真夜中過ぎ、終わった〜・・って 写真撮ったら
えらく寂しい顔になってるのに気づいて
でも もう疲れてしまっていて f^^;
つなさん、先生ごめんなさい・・だったんですよ。へへへ;

あ〜 いっぱい書いた。(笑)
山仲間のみっちゃんだからと思って ついつい。
あ〜 すっきりした。 みっちゃん、ありがとう。

Posted by うさこ at 2006年04月06日 23:38

☆ ままちゃん、画家は何かしらの協会に所属して
活動する(?)みたいなんですけど
若い頃から 何処にも所属しようとしないから・・って
おばあちゃん先生が 少し残念そうに言ってて
画家としては 一匹狼的なところがあったみたいです。

けれど 沢山の生徒さん達、上は70過ぎから
下は小学生、ついでに 一緒に暮らしてた
歴代のにゃぁ〜こ達 には もんの凄く優しくて
ホント、沢山の人に愛されていた先生

だけど、そうやって 呑気に過ごすことが出来たのは
つなさんの陰の支えがあったから のような気もする
そんなお二人でした。

ままちゃんも どうもありがとう。


☆ せいやさん、絵を描くときって”黙々と”なんですけど
ただ単に 何も考えないで黙々と
じゃなく 光とか影とか 質感、
その対象物が 持っている感じ 放つ雰囲気を感じ取る

どう活かすか 対象物と向き合っている
言われてみると そんな所、あるなぁ・・と 思いました。

先生は よく、『空気感』という言い方をしていたんですよ。
絵は絵、なんですけど 空気を一枚まとっている感じ
それは 見えないもので どうやって表現していけばいいのか
結局、その先は 聞けなくなったけど
短い時間だったけど
これから先、長い時間かけて 先生の言ってた意味
追っていきたいと思います。

それも きっと ”蘇る” ということに 繋がるんですよね
せいやさん、ありがとうございました。

Posted by うさこ at 2006年04月07日 11:47
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